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令和7年 新年のあいさつ
 

新年明けましておめでとうございます。
皆さま健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 
令和6年は元日の能登半島地震に始まり、
当院からも医療班を派遣するなどの支援をさせて頂きましたが、
7月から9月にかけての東北・北陸の豪雨災害も重なり、
被災地域では完全な復興にはまだ遠いと伺っております。
被災された皆様に心からお見舞い申し上げますと共に、
引き続き支援をさせて頂きたいと考えております。
 
また、昨年7月にはパリオリンピックが開催され多くの日本人選手が活躍されたこと、
ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の50-50や
ワールドシリーズ制覇、2年連続MVP受賞など、明るく心躍る出来事も多かった一方、
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻、シリアの体制変化や北朝鮮情勢など、
世界的な不安材料も持続しており、激動の年であったのも間違いないと思っております。
 
当院にとりましても、平成16年国立病院の独立行政法人化に伴い、
旧国立大竹病院と旧国立療養所原病院が統合後、
平成17年に広島西医療センターが発足して20年という節目の年でした。
さらには旧国立大竹病院の基となった海軍病院が
昭和20年の終戦直後に大竹に移設されてからちょうど80年となり、
不思議な年回りを感じた年でもありました。
 
一昨年5月より新型コロナが5類になったとはいえ、現実的には感染者も多く、
更にインフルエンザやマイコプラズマ肺炎、伝染性紅斑(リンゴ病)など、
例年以上に様々な感染症が流行しております。
それにも拘らず、新型コロナ時の受診控えやその後の受診動向の変化などもあり、
医療機関は全国的に苦しい運営を強いられております。
当院も例外ではありませんが、
それでも昨年6月より一般急性期病棟の医療費計算方式を
従来の出来高払い制から診断群分類包括評価制(DPC)に変更し、
より効率的な病院運営を目指し頑張っております。
 
令和7年も「働き方改革」や「就労人口減少による人手不足」、「物価高騰」など、
医療機関にとって困難な状況は続いておりますが、
広島西医療センターは「地域や社会に必要とされる医療を安定かつ持続して供給する」
という根本的な目標に向かい全職員一丸となって頑張ってまいります。
 
本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
 
 
令和7年 元旦                
 院長 新甲 靖