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2025年9月29日掲載

令和6年度 広島西医療センター 病院指標

令和6年度 広島西医療センター 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 16 28 45 74 178 405 1036 937 410
〔定義〕
一般病棟(急性期病棟150床)の退院患者数を、入院時の年齢で10歳刻みで集計しています。
ただし、90歳以上は一つの階級として設定しています。
(2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。)

※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
当院は、広島西二次医療圏の中核病院として、地域医療支援病院、災害拠点病院、救急告示病院、へき地医療拠点病院、難病医療拠点病院等の指定医療機関であり、地域社会に必要とされる医療を提供しております。
「患者さんと共に」が当院の理念であり、高度な医療の提供は元より、地域に密着した良質で安全な医療の提供にも力を注いでいます。
当院の令和6年度の一般病棟退院患者数は3,132人で、70歳以上の患者さんが全体の7割以上を占めています。
 
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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■血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし ブレンツキシマブ ベドチン等 111 16.73 12.23 0.90% 76.08  
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし エロツズマブ等 41 15.39 14.69 0.00% 85.61  
130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし ビダーザ+ベネクレクスタあり 40 9.33 12.45 0.00% 81.00  
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし ビダーザ 38 11.26 9.72 0.00% 80.29  
130030xx99x7xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし ボルテゾミブ等 32 10.22 12.54 0.00% 74.19  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
血液疾患(白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍、その他、貧血・出血性疾患など各種血液障害)を主として診療しています。血液病の入院患者数は現在50人前後です。血液内科医が複数勤務する医療機関は近隣に少なく、また当科すべての医師が血液専門医・指導医の資格を有しており、当地域において高い専門性をもって血液疾患を診療できる唯一の医療機関です。特に造血器悪性腫瘍については豊富な診療経験を誇ります。血液病の診断に欠かせない細胞表面抗原検査などの特殊検査も院内で即日に結果を出すことが可能であり、緊急性のある疾患を迅速に診断して治療に結びつけています。また、広島県内で無菌室を有する数少ない病院のひとつであり、白血病・悪性リンパ腫に対する通常量化学療法は勿論のこと末梢血幹細胞移植などの大量化学療法をより安全に行うことが可能です。令和2年度からは4床室×4室、計16床を無菌管理加算2算定可能な病床に改築し、これまでの無菌管理加算1算定可能な個室無菌室3床に加え、計19床で無菌管理を必要とする血液疾患治療が可能となりました。

■整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 105 27.48 25.29 65.71% 84.72  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 50 20.52 19.16 74.00% 82.16  
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 関節鏡下肩腱板断裂手術 簡単なもの等 34 44.74 16.15 5.88% 69.56  
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 人工関節置換術等 31 34.87 14.04 29.03% 73.94  
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし 14 20.21 19.30 71.43% 79.57  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
地域性を反映して、大腿骨近位部骨折、胸椎・腰椎圧迫骨折、上腕骨近位部骨折、骨盤骨折などの高齢者の骨折が多くを占めています。大腿骨近位部骨折や、上腕骨近位部骨折の骨折手術についてはできるだけ早期に、できるだけ低侵襲の手技で行い、術後は回復期リハビリテーション機能を有する病院と協力するなどして早期の社会復帰を目指しています。
肩関節疾患は、肩腱板損傷や反復性脱臼の手術適応例に対しては低侵襲の関節鏡視下の手術を行っています。 術後は、早期にリハビリテーションを開始し、関節機能の回復に努めています。

■外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 36 5.22 4.54 0.00% 72.56  
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 17 9.12 7.05 0.00% 73.35  
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 処置2なし 13 16.15 14.81 7.69% 74.31  
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし ベバシズマブ等 - - 4.42 - -  
060040xx99x30x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし等 副傷病なし - - 5.98 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
鼠経ヘルニア、胆嚢結石症、胆嚢炎、大腸癌(結腸癌、直腸癌)、胃癌、肝臓癌など幅広く手術をおこなっています。
また、消化器癌を中心に、術後補助化学療法に加えて、切除不能進行癌・再発癌に対して化学療法や緩和医療もおこなっています。
高齢の患者さんにとって外来での化学療法が不安であればその都度入院での治療にも対応しています。
かかりつけ医の先生や近隣の病院とも連携し、それぞれの患者さんに最適な治療法を提示し、納得した治療を受けていただけるよう心掛けています。

■消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 143 2.41 2.57 0.00% 69.04  
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 16 13.25 7.60 0.00% 76.06  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 14 11.79 8.88 7.14% 73.64  
060102xx97xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 その他手術あり - - 10.96 - -  
060050xx03xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 血管塞栓術 - - 10.22 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
消化器とは、食事を栄養として体内に取り込む(消化・吸収)臓器全体を指します。消化器内科は、具体的には食道、胃・十二指腸、小腸・大腸、肝臓、胆嚢・胆管、膵臓などの病気を検査、治療する内科です。当科では患者さんの訴えをもとに内視鏡検査(いわゆるカメラ)を中心に、カプセル内視鏡検査、エコー(超音波)検査、X線CT検査、MRI検査などを必要に応じて行い、患者さんに最も適した治療を行ってまいります。
エコー検査は体に対する負担がほとんどなく、当科では胃腸病変の診断や経過観察のため積極的に行っています。

■泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 その他のもの等 45 2.07 2.45 0.00% 75.44  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 副傷病なし 30 5.77 5.16 0.00% 63.37  
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 化学療法 副傷病なし 23 8.52 6.63 0.00% 75.78  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 16.80 13.66 20.00% 71.27  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの等 13 11.23 7.77 0.00% 73.77  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
尿路全般にわたる疾患ならびに男性性器疾患が対象で、悪性疾患(前立腺がん、膀胱・腎盂・尿管がん、腎がん、精巣腫瘍)、良性疾患(前立腺肥大症、包茎、尿失禁、過活動膀胱)、尿路結石症(腎結石・尿管結石・膀胱結石)、尿路感染症(腎盂腎炎・膀胱炎、前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎)を対象としています。治療方針は症例毎に検討し、患者毎に最適な治療法を患者さんと相談しながら選択していきます。

■総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 58 22.76 16.40 12.07% 85.83  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 28 35.36 20.78 42.86% 87.11  
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 28.35 13.66 29.41% 83.41  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 14 19.57 10.26 21.43% 87.14  
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし - - 12.98 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
総合診療科は、全くの初診であり体調不良であるが、何処の科に受診したらよいかわからないといった方、病気の診断がまだついておらず不安を持っておられる方、紹介状を持っていないが専門科に受診したい方などに初期対応をさせて頂きます。受診して頂ければ問診、身体診察、検査などを経て病気の診断にたどりつく事も出来ますし、必要な場合には、院内の専門科へ紹介をさせて頂くことが可能です。また専門的治療が現時点で必要でないと判断された場合は、初期診療として当科での加療を受けて頂くことも可能です。地元の開業医の先生方からの紹介受診にも対応しておりますし、逆に適切な医療機関を紹介受診して頂くこともございます。
当科では、肺炎や誤嚥性肺炎での入院が上位を占めています。

■脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 処置2なし 副傷病なし 21 32.00 17.95 9.52% 73.90  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 19 27.32 20.78 31.58% 80.84  
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー ガンマグロブリン 副傷病なし 16 14.81 15.45 0.00% 67.63  
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 15 20.33 16.40 33.33% 85.93  
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 脳血管疾患等リハ等 副傷病なし 13 27.77 16.94 30.77% 80.69  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
脳神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気を専門とする診療科です。
一般的に多い病気は、頭痛、脳血管障害、認知症、てんかん、末梢神経障害などです。
症状は、しびれ、脱力、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、むせ、しゃべりにくい、頭痛、かってに手足や体が動いてしまう、ものわすれなどです。
パーキンソン病とは、手足が振るえる、動作がゆっくりとなる、筋肉が硬くなる、バランスが悪く転びやすくなる、を主な症状とする病気です。
当科では入院中に薬剤調整と合わせて集中的なリハビリを行い、運動機能や日常生活能力の向上を目的としたリハビリ入院を実施しています。
パーキンソン病のような症状のあるパーキンソン病類縁疾患(皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺など)、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症の患者さんも対象です。

■循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 転院以外 20 21.50 17.33 10.00% 89.35  
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 11 15.91 16.40 9.09% 84.55  
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 10 3.10 3.07 0.00% 77.60  
050080xx99001x 弁膜症(連合弁膜症を含む) 手術なし 処置1なし 処置2なし 胸水、胸膜の疾患(その他) - - 18.36 - -  
100370xx99x0xx アミロイドーシス 手術なし 処置2なし - - 11.13 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
主に心不全や、狭心症などの虚血性心疾患、弁膜症、不整脈、心筋疾患、心膜疾患、不整脈などの心疾患を対象に診療しています。
さらにアミロイドーシス、大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄等の末梢動脈疾患、肺塞栓、下肢深部静脈血栓症等の血管系の疾患も診療しています。
生活習慣病関連の管理も含めて包括的な治療を行っています。

■腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 14 10.71 11.35 0.00% 73.43  
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 経皮的腎生検法 - - 6.01 - -  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし - - 7.38 - -  
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患 手術なし - - 7.95 - -  
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 人工腎臓 - - 33.81 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
当科では、下記のような専門性の高い検査・治療などを行っております。
①腎生検:尿検査異常や腎機能障害の原因を知るために、背中から針を刺して組織検査をします。検査のみであれば入院期間は4~5日程度です。
②バスキュラーアクセス手術:当院では、腎不全に対して血液透析療法が必要となった場合、腕の血管の動脈と静脈を結びつける手術を行う事が可能です。全身状態により入院期間はそれぞれです。
③腹膜透析カテーテル挿入手術:当院では腎不全に対して腹膜透析療法が必要となった場合、お腹の中に細いチューブ(カテーテル)を留置する手術を行う事が可能です。全身状態により入院期間はそれぞれです。
④腎不全学習入院:腎不全の病態が進展することを抑制するための日常生活の注意点、食事療法、投薬調整などにつき、医師や看護師、栄養士など多職種により実践しながら学んでいきます。同時に各種合併症の精査も必要に応じて行います。腎機能障害の程度が強く、透析療法・腎移植療法の導入が必要な場合は血液透析・腹膜透析、腎移植に関して分かりやすく情報提供を行います。

■糖尿病・内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 23 21.00 13.77 4.35% 68.39  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 処置2なし 副傷病なし - - 13.07 - -  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 4.67 - -  
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし - - 16.40 - -  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) - - 12.60 - -  
〔定義〕
各診療科において患者数が多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しています。
「2024年6月1日以降に入院し、2025年5月31日までに退院」かつ、「一般病棟にて医科保険が適用された」患者さんが対象となります。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
当科は糖尿病をはじめ内分泌代謝疾患を幅広く診療しております。代謝疾患としては、糖代謝異常(1型/ 2型糖尿病などの糖尿病全般、インスリノーマをはじめとした自発性低血糖症や反応性低血糖症など)、脂質代謝異常(通常の高コレステロール血症のみならず、家族性高コレステロール血症などの難治性脂質異常症、原因不明の肥満・るいそう(やせ)など)、核酸代謝異常(高尿酸血症・痛風など)、骨代謝異常(骨粗鬆症、骨軟化症など)を診療対象とします。
なお、いわゆる高血糖緊急症(高浸透圧高血糖症候群、糖尿病性ケトアシドーシス)の方の緊急入院は随時受け入れております。
 
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - 15 1 8
大腸癌 - - - 40 - 33 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
〔定義〕
5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)について、初発患者は国際対がん連合(UICC)のTNMから示される病期分類別、および再発患者に分けて集計しています。
患者数は延患者数となっており、複数回入院した場合は、その都度集計されています。

※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
大腸癌 Stage IVの数値が40と多いのは入院で化学療法を行っている患者さんの延べ患者数を示しています。
消化器癌を中心に手術および術前・術後の化学療法、切除不能進行癌・再発癌の化学療法・緩和医療をおこなっています。患者さんの病状に応じて、小さな傷で行う鏡視下手術も適宜取り入れています。
進行・再発癌の化学療法(抗癌剤治療)、免疫チェックポイント阻害薬による治療も、ガイドラインに準じて行っています。癌終末期では、痛みのコントロールを含めた緩和医療をおこなっています。
 
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 10 10.20 47.10
中等症 95 19.26 81.65
重症 35 21.49 87.29
超重症 - - -
不明 - - -
〔定義〕
成人市中肺炎(病院外の日常生活で罹患した肺炎)について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
集計には、成人市中肺炎診療ガイドラインによる、A-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記しています。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。

※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔A-DROPスコア〕
A (年齢) : 男性70歳以上、女性75歳以上
D (脱水) : BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R (経皮的動脈血酸素飽和度) : SpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
O (意識障害) : 意識障害あり
P (収縮期血圧) : 収縮期血圧90mmHg以下

※該当する項目が多いほど重症度が高くなります。

〔解説〕
令和6年度の成人市中肺炎の患者数は、重症度別にみると中等症が最も多く95人となっています。当院では高齢の方の入院が多くADLが低下し栄養状態が不良な場合、リハビリや栄養サポートを要し入院日数も長くなる傾向があります。介護施設や近隣の医療機関との連携も重要です。
 
脳梗塞の患者数等
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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 29 27.62 80.66 27.59
〔定義〕
・脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を、集計したものです。
・発症日から「3 日以内」「その他」に分けた数値を記載しています。「3 日以内」「その他」の両方または片方が10 件未満で、「3 日以内」と「その他」を合計して 10 件以上になる場合、分けずに合計した数値を記載します。

〔解説〕
令和6年度の脳梗塞での一般病棟退院患者数は29人となり、そのうち22人が発症から3日以内の入院となっています。
当院では、いわゆる血栓を溶かしたり、カテーテルで回収したりする治療はできないため、脳保護療法、再発予防、リハビリを軸に治療を行っています。
平均在院日数は約27.6日で、平均年齢は約80歳です。約27.6%の患者さんがリハビリテーション等を継続して行うため、回復期リハビリテーション病院等へ転院されています。
 
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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■整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 92 2.73 23.77 53.26% 81.82  
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 45 4.51 24.16 68.89% 83.62  
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) 35 1.03 42.40 2.86% 68.97  
K0463 骨折観血的手術(鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く)、足、指(手、足)その他 24 1.75 17.33 20.83% 71.00  
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 22 2.55 24.50 31.82% 66.68  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
1位は、大腿骨近位部骨折が多く、高齢者の緊急入院が多くなっています。
2位は、大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭挿入術が多くなっています。
3位は、肩腱板断裂は断裂の状態や合併損傷に応じた手術を行っており、その一部です。
5位は、橈骨、尺骨の前腕の骨折には、入院での手術以外に外来での日帰り手術も行っています。

■消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 133 0.03 1.38 0.75% 69.02  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 18 0.00 3.56 0.00% 69.17  
K654 内視鏡的消化管止血術 10 0.40 20.20 0.00% 76.70  
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) - - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
当科では患者さんの訴えをもとに内視鏡検査(いわゆるカメラ)を中心に、エコー(超音波)検査、X線CT検査、MRI検査などを必要に応じて行い、患者さんに最も適した治療を行ってまいります。
下部消化管の治療では、大腸ポリープ(良性腫瘍、早期癌など)に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)、炎症性腸疾患に対しては薬物治療のほかに、顆粒球吸着療法(GCAP)を行っています。
上部消化管の治療では、薬剤治療、腫瘍やポリープに対する内視鏡的切除(EMR, ESD)、ピロリ菌に対する治療(除菌治療)、狭くなった胃腸に対する拡張術・ステント留置術、出血に対する内視鏡的止血術、口から食事が摂れなくなった方に対する胃瘻造設(PEG)、など行っています。
胆道・膵臓の治療では、炎症に対する保存的治療(絶食・点滴・抗生剤投与など)、内視鏡を使って総胆管結石を総胆管から腸内へ引っ張り出す治療(内視鏡的乳頭切開→内視鏡的総胆管結石砕石術)胆管癌や膵癌などによって狭くなった胆管に対するステント留置術を行っています。
腸閉塞に対し経鼻内視鏡を用いたイレウス管留置や大腸内視鏡を用いた経口肛門的イレウス留置等も行っています。
※内視鏡的消化管止血術(K654)や、胃瘻造設術(K664)等については、他科の依頼により行うことが多いため、実際にはこちらに掲載された件数より多く行っています。

■泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 35 1.37 6.49 0.00% 75.17  
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 32 1.22 3.66 0.00% 62.81  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 15 1.80 8.40 0.00% 74.67  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 13 1.08 10.46 7.69% 72.15  
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 13 5.85 10.38 0.00% 76.00  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
泌尿器科では尿路上皮癌(膀胱癌、尿管癌、腎盂癌)、腎細胞癌、前立腺癌、精巣癌などの悪性腫瘍の外科的治療として身体への侵襲の小さい経尿道的手術、腹腔鏡手術を主に行っています。
尿路結石症(腎結石、尿管結石、膀胱結石)に対しては、レーザーを用いた経尿道的尿路結石砕石術や体外衝撃波結石破砕術を行っており、いわゆる開腹手術は極めてまれです。
薬物療法で効果不十分な排尿障害を来した前立腺肥大症には、病態に応じて経尿道的前立腺吊上げ術、経尿道的レーザー核出術(HoLEP)、前立腺水蒸気治療を積極的に実施しております。

■外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 22 1.18 7.18 0.00% 73.41  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 22 1.00 2.82 0.00% 70.23  
K6335 鼠径ヘルニア手術 15 0.93 3.87 0.00% 76.27  
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 14 7.93 12.86 7.14% 71.79  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 10 6.80 15.40 10.00% 71.00  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。
〔解説〕
計4人の医師が、外科医療チームとして、外来診療、手術および術前術後管理等の入院診療に携わっています。
胃癌・大腸癌・肝臓癌などの悪性腫瘍手術、ヘルニア(脱腸)、虫垂炎、痔など多岐にわたる手術をおこなっています。
患者さんの病状に応じて、小さな創(きず)で行う内視鏡手術も取り入れています。担当医(主治医)を中心に、外科のメンバーだけではなく、他科のドクターとも話し合いを行い、チームとして患者の治療にあたっています。
・学会、研修会等に出席し、up to dateな情報・治療方法を取り入れています。その上で患者さん、ご家族との話し合いを重視し、十分な説明の上で(インフォームド・コンセント)納得、希望される治療法を選択します。
大学病院・近隣の病院とも連携し、それぞれの患者さんに最適な治療法を提示することをめざしています。

■血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 25 8.84 11.52 0.00% 73.72  
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) - - - - -  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
1位は、抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)となっています。これは埋め込み型中心静脈カテーテル(CVポート)を皮下に留置することで、血液悪性腫瘍の患者では安全に繰り返し抗悪性腫瘍剤の点滴が行えるようになります。末梢血管からの点滴が難しくなった方にも有用で、外来化学療法でも使用できます。その他の入院治療時にあわせて造設することが多いので、術前術後日数は本処置とは関連ありません。

■腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 19 4.84 42.11 26.32% 71.74  
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -  
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -  
K635-4 腹腔鏡下連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -  
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -  
〔定義〕
診療科別に手術件数の多い上位5術式について、患者数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しています。
2024年6月1日~2025年5月31日に退院し、一般病棟にて医科保険が適用された患者さんが対象となります。入院期間中に複数の手術を行った場合は、主要な手術のみを集計しています。
※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
腎臓内科では、慢性腎不全の患者さんに対して、血液透析導入に必要な、ご自身の血管を用いて処置を行うバスキュラーアクセス手術を最も多く行いました。
当院では、腎不全に対して血液透析療法が必要となった場合、腕の血管の動脈と静脈を結びつける手術を行う事が可能です。また腎不全に対して腹膜透析療法が必要となった場合、お腹の中に細いチューブ(カテーテル)を留置する腹膜透析カテーテル挿入手術を行う事が可能です。いずれも全身状態により入院期間はそれぞれです。
このように当科では、専門性の高い手術などを日々行っております。
 
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 25 0.80%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.42%
異なる - -
〔定義〕
医療資源を最も投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症の症例について、入院するきっかけとなった病名と「同一」か「異なる」かによって分類し、その発生率を集計しています。

※患者数が10人未満の場合は、- (ハイフン) で表示しています。

〔解説〕
敗血症とは、感染症に対する生体反応が調節不能となり、重篤な臓器障害が引き起こされる状態のことです。敗血症により入院となった症例は、全体の0.8%となっています。
手術・処置等の合併症とは、手術や処置の後に、出血や創部感染などを発症したものです。手術・処置後の合併症により入院となった症例は、全体の0.42%となっています。
 
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
324 293 90.43%
〔定義〕
分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数
分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策を実施した患者数

※リスクレベルが「中」以上の手術は、「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017 年改訂版)」(日本循環器学会等)に準じて抽出しています。
肺血栓塞栓症の予防対策の実施は、肺血栓塞栓症予防管理料の算定があった患者と、抗凝固療法が行われた患者を抽出しています。

〔解説〕
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部にできた血栓(深部静脈血栓症)が剥がれ、血流によって肺動脈に運ばれることで閉塞を引き起こす疾患です。太い血管が閉塞する重篤例では、肺の血流が途絶して死に至ることもあります。深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の発症に至る前に、発症の危険レベルに応じた予防対策の実施が推奨されています。
予防方法としては、静脈還流を促すために弾性ストッキング着用や間歇的空気圧迫装置(足底部や大腿部にカフを装着して空気により圧迫)の使用、抗凝固療法があります。肺血栓塞栓症の予防法の実施は、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」「高」である手術を施行された患者さんが対象となります。
当院では、肺血栓塞栓症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者さんの約90%に肺血栓塞栓症の予防対策を実施しています。

【参考資料】 国立病院機構 臨床評価指標 Ver.5 2022年度データ
https://nho.hosp.go.jp/treatment/treatment_rinsyo.html
 
血液培養2セット実施率
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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1085 942 86.82%
〔定義〕
分母:入院中の患者に対して細菌培養同定検査(血液)を実施した合計日数
分子:分母のうち、当該実施回数が1日に2件以上ある日数

〔解説〕
血液培養検査では、検査精度を高めるために原則として2セット以上(=合計4本:好気ボトル2本、嫌気ボトル2本)の検体採取が必要です。血液培養は1セットのみだと菌血症の約30%を見逃すと言われており、2セット採取が基本となっています。1本ではなく1セットと呼ぶのは,好気ボトルと嫌気ボトル2本で 1セットと数えるからです。さらに感染性心内膜炎を疑う場合には3セット以上が必要になります。
当院では、血液培養検査を実施した患者さんの約87%に2セット以上の検体採取を実施しています。

【参考資料】 国立病院機構 臨床評価指標 Ver.5 2022年度データ
https://nho.hosp.go.jp/treatment/treatment_rinsyo.html
 
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
526 458 87.07%
〔定義〕
分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数

※広域スペクトルの抗菌薬は、ピペラシリン、カルバペネム系、第4世代セフェム系の薬剤が投与された患者を抽出しています。

〔解説〕
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team: AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
当院では、広域スペクトルの抗菌薬が処方された患者さんの約87%に抗菌薬投与前の細菌培養同定検査を実施しています。また、毎週1回、ASTメンバーで感染症治療について協議、抗菌薬使用状況の助言を実施しています。

【参考資料】 国立病院機構 臨床評価指標 Ver.5 2022年度データ
https://nho.hosp.go.jp/treatment/treatment_rinsyo.html
 
転倒・転落発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
142745 235 1.65‰
〔定義〕
分母:退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数
分子:退院患者に発生した転倒・転落件数

〔解説〕
・入院中の患者さんの転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
・転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した率と、患者さんへの傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
・当院では、転倒転落防止対策推進プロジェクトチームによるラウンドを実施し、転倒転落事例の分析や転倒転落事例から転倒転落予防対策の検討を行っています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」
 
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
142745 23 0.16‰
〔定義〕
分母:退院患者の在院日数の総和もしくは入院患者延べ数
分子:退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数

※インシデント影響度分類レベル3b以上とは、損傷レベルの高いもの(手術や大きな処置を必要とする)
を指します。

〔解説〕
・入院中の患者さんの転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
・転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した率と、患者さんへの傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
・当院では、転倒転落防止対策推進プロジェクトチームによるラウンドを実施し、転倒転落事例の分析や転倒転落事例から転倒転落予防対策の検討を行っています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」
 
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
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全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
241 236 97.93%
〔定義〕
分母:全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数
分子:分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数

〔解説〕
・現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
・開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。
・当院の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は約98%となっています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」
 
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
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退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
110170 29 0.03%
〔定義〕
分母:退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数
分子:褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数

※除外条件(分母)
①同一の日に入院及び退院した患者
②入院時刻から 24 時間以内に発生した褥瘡(d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)を持つ患者
③入院時既に褥瘡(d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)のいずれかの褥瘡保有が記録されていた患者
④調査対象期間より前に褥瘡(d1,d2,D3,D4,D5,DTI,U)の院内発生が確認され、継続して入院している患者

〔解説〕
・褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。
そのため、褥瘡予防対策は、提供する医療の重要な項目の1つにとらえられ、1998年からは診療報酬にも反映されています。
・本指標の定義は、目の前の患者が褥瘡発生する確率を見ているものであり、日々のケアの質に関わるものです。
・当院では、褥瘡対策委員会の委員を中心に褥瘡スクリーニングを行い、継続した予防対策に努めています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」
 
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
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65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
2515 2513 99.92%
〔定義〕
分母:65歳以上の退院患者数
分子:分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数

〔解説〕
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
当院では、入院中の患者さんが何らかの原因で食事ができなくなったり、栄養状態が悪化した時、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師等からなるチーム(NST)がそれぞれの専門性を生かし、原因追究や栄養状態を把握し、適切な栄養投与を考え、患者さんの全身状態の改善を図っています。 チームでの回診とカンファレンスは毎週実施しています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」
 
身体的拘束の実施率
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退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
53223 8655 16.26%
〔定義〕
分母:退院患者の在院日数の総和
分子:分母のうち、身体的拘束日数の総和

〔解説〕
・身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。施設や医療機関などで、患者を、「治療の妨げになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、安易にひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、患者をベッドや車椅子に縛る等の身体的拘束は慎むべきものです。
・当院では、身体的拘束最小化チームを設置し、発生した「身体的拘束」の状況、手続き、方法について検討し、適正に行われているか各病棟を毎月ラウンドして確認、早期の拘束解除を目標に検討を行っています。

【参考資料】公益財団法人日本医療機能評価機構「25年度医療の質可視化プロジェクト計測手順書」

 
更新履歴
令和5年9月14日
令和4年度 データを公開しました。こちら
令和6年9月20日
令和5年度 データを公開しました。こちら
令和7年9月29日
令和6年度 データを公開しました。