令和4年度記事このページを印刷する - 令和4年度記事

2022年度看護師特定行為研修修了式を終えて

2022年6月、看護師特定行為研修に研修生(第2期)3名が入講し、長いようで短かった7か月間の研修も、12月27日に無事終えることができました。
共通科目では講義や演習を通して、特定行為を安全、かつタイムリーに実施するために「医師と十分にディスカッションできるだけの知識の習得」をグループワークで演習し、その基礎となる「アセスメント能力の習得」を学習しました。また、区分別科目の臨床実習では、安全性を確保し、特定行為を実施するかどうかの判断を学びました。最初は判断に戸惑いがありましたが研修終了時には状況を適切に判断し、指導医師、指導者に対して問題点を挙げたうえで、計画を提案することができるようになりました。傍で見ていて研修生の成長を頼もしく思いました。
修了した研修生3名は、それぞれの施設に戻り特定行為研修修了者として、活動に取り組むことになります。医療行為には責任も生じますが、患者さんに苦痛がなく、安全に行為が行えるよう研修の学びを今後の活動に活かし、学んだ臨床推論やフィジカルアセスメントを若いスタッフに伝え、その姿を通して、期待される存在として、医療・看護の質の向上に向け良い刺激を与えて欲しいと思います。



4区分別科目のOSCEに合格し実習に入りました!!

研修生3名とも4区分の演習を行い、外部委員、指導者によるOSCEに合格し、9月21日から気管カニューレ交換・胃ろうカテーテル交換の実習に入りました。
実際に患者さんへ医療行為(気管カニューレ交換・胃ろうカテーテル交換)をさせていただく際は緊張しましたが、無事に1人5症例を修了しました。
患者さんに苦痛がなく、安全に処置が行えるようeラーニングで学んだ知識・演習、OSCEでの指導、助言を受けたことを発揮し、今後も実習を頑張ってほしいと思います。
また、ASTに参加し医師、ICN、薬剤師、検査技師による専門的な意見交換を経験することで、多職種間の連携・チーム医療に対する学びが深まりました。
お疲れ様でした。
【胃ろう交換の演習】
 



【外部委員・指導者によるOSCE】
 



【ASTに参加しチーム医療を学ぶ】
 
 

区分別科目を開始しました!!

共通科目が無事終了し、区分別科目が8月22日から始まりました。
創傷管理のeラーニングが終わり、8月29日に褥瘡の壊死組織をシミュレータで切除するトレーニングを行いました。 最初に剪刀や鑷子の持ち方、壊死組織を切除する時の剪刀の入れ方などを形成外科医師から指導を受けました。 いざ、褥瘡シミュレータを使用し切除を行いましたが、最初は恐る恐る切除していましたが、練習を重ねるごとに上手く なりました。その後、出血があった場合の結紮の方法、バイポーラの操作につて学習しました。
お疲れ様でした。
 

 

 

 

今年もRCA分析を実施して!!

特定行為研修が始まってから2カ月が経ち、共通科目は残すところ医療安全学・特定行為実践学になりました。研修生も暑いなか、健康管理に注意し頑張って受講しています。 「分析は始めて」という研修生が2名いたので研修指導者が少し心配していました。   最初に、医療安全管理係長からRCA分析の方法につて講義を受け、その後、3人で活発な意見交換を行い、最後までやり遂げることができ作成した分析内容をそれぞれが発表しました。 研修生からは、「特定行為実践の安全、リスクに対する考えが深まった。」「他者の考えを聞き、自分に無かった視点に気付くことができた。」「自分だったらどうだろと考えさせられた。」という感想が聞かれました。 今回、分析から学んだ視点をこれからの特定行為実践に活かしてほしいと思います。
お疲れ様でした。
 

 

共通科目順調に進んでいます!!

特定行為研修の受講が始まってから早いもので1か月が経ちました。現在、臨床病理生理学、臨床推論学、フィジカルアセスメントと順調に進んできているところです。 臨床推論学の看護(医療)面接演習では、シナリオを参考に受講生3人が患者・家族、医療者、観察者とそれぞれの立場でロールプレイをおこないました。医療者役は、「ステージ判断」と「障害探し」を中心に面接をおこない、「うまくできた点」、「介入して欲しかった点」など指導担当医師やJNPをまじえてディスカッションしロールプレイでの学びを深めました。

【臨床推論学の演習風景】

医療面接の理論と演習でロールプレイを行っています。








 

令和4年度特定行為研修入講式を開催しました。

令和3年12月27日に第一期生3名が特定行為研修を修了し、令和4年6月1日に第二期生3名の研修生を迎え、入講式を執り行いました。
研修生代表から、本研修や看護師の資質向上への期待、地域への貢献などに対する力強い抱負が述べられ、研修への期待と意欲に満ちあふれていました。

特定行為看護師研修は、高度な専門的知識と技能を身に付け、理解力、思考力、判断力を備え、医師をサポートするとともにチーム医療のキーパーソンとして、安全な医療を提供する重要な役割を担うこととなります。そのため、医療と看護を実践するにあたり、臨床病態を理解し、患者に一番適した医療を自ら考え医師とともに行っていくための看護師特定研修は重要です。
今までの看護師経験を更に深め、学び直し知見を得る7か月間は充実した時間となり、今後看護師としてのスキルアップのみならず、医療現場での活躍が期待されます。
私たち研修指導者側も昨年度の経験を活かし、しっかり支援していきます。
7か月間という長丁場ですが、健康に留意し是非に修了を迎えてもらいたいと思います。

                  【特定行為研修入講式】


【研修生挨拶】
 

【入講証授与】