令和3年度記事このページを印刷する - 令和3年度記事

2021年度看護師特定行為研修修了式を終えて

2021年6月に看護師特定行為研修センターを開講し研修生3名が入講しました。7か月間、切磋琢磨し12月27日に無事研修を終えることができました。  共通科目では講義や演習を通して、身体を統合的に判断するための基礎知識や特定行為実践における一連のプロセスを学びました。また、区分別科目の臨床実習では、想像した以上に緊張し医療行為をしている姿を見て、「ガンバレ」と心の中で応援していました。                                               日々、忙しく大変苦労をしたと思いますが、3名ともコツコツ頑張ったからこそ修了のこの日を迎えることができたと思います。 これから研修生3名は、それぞれの施設に戻り特定行為研修修了者として、活動に取り組むことになると思います。その中で、看護の視点で「患者を看ること」に加えて、トレーニングした医学の視点で「患者を診ること」により、医学と看護学の類似点・相違点を看護過程に活かし、問題解決へと導くプロセスを大切にしていけると思います。患者さんに安全かつ苦痛なく処置が行えるよう研修の学びを今後の活動に活かし、看護師だからこそできる患者の背景や気持ちに寄り添い看護の専門性をさらに発揮することを期待しています。 研修修了おめでとうございます!




看護師特定行為修了式

 
奥谷院長挨拶 特定行為研修センター長挨拶
研修生修了証授与  
 
 
2022年度募集:3月1日~3月31日

4区分別科目のOSCEに合格し実習に入りました!!

研修生3名とも4区分のOSCEに合格し、9月30日から創傷管理の実習に入りました。
入講して気付けば4ヵ月が経ち、実際に患者さんの医療行為をさせていただきます。
患者さんに苦痛がなく、安全に処置が行えるようeラーニングで学んだ知識・演習、OSCEで指導、助言を受けたことを発揮し、残り3ヵ月間頑張ってほしいです。
お疲れ様でした。

胃ろう交換の演習

実習前の胃ろう交換見学

区分別科目を開始しました

区分別科目が8月23日から始まりました。
創傷管理のeラーニングが終わり、8月30日に褥瘡の壊死組織をシミュレータで切除するトレーニングを行いました。
最初に剪刀や鑷子の持ち方、壊死組織を切除するときの剪刀の入れ方などを形成外科医師から指導を受けました。
いざ、褥瘡シミュレータを使用し切除を行いましたが、慣れない器材を取り扱うため余分な力が入り、「手首が痛くなった」という声がありました。しかし、受講生3人とも真剣に取り組んでいました。
次回は、止血の方法について学ぶ予定です。

 

 


 

事例分析を行いました

医療安全対策研修として、RCA分析を1日かけて行いました。
医療安全管理係長からRCA分析の方法について講義を受け、その後、チューブ管理の事例を3人で出来事流れ図の作成、出来事流れ図の詳細化(なぜなぜ分析)、因果図の作成、原因と結果の要約対策立案まで行うことが出来ました。なぜなぜ分析を行う中で、確認不足ではなくシステムや環境等に焦点を当てることが分かったと思います。
皆さんRCA分析は初めてのため、最初は戸惑いながら行っていましたが、それぞれ意見を出し合いながら最後までやり遂げることができました。



ポスター発表を実施しました

特定行為実践科目のチーム医療における多職種協働実践演習の1つの課題として、「自施設用の院内広報ポスターを作成」し、当院研修センターでプレゼンテーションを行いました。
指導医、各病棟看護師長さんや副看護師長さん達が参加する中、受講生3名が院内職員に対して「特定行為看護師の役割」や「研修終了後、特定行為看護師としてやっていきたいこと」を自分たちの言葉で発表しました。

それぞれの発表を聞いた聴講者から、「発表態度がしっかりとしている」やポスターから「特定行為看護師の役割が理解できた」「ポスターは見やすく研修終了後に活用できる」等の評価をして頂きました。
参加者の皆さんから多くの質問を受け受講生は少し緊張しましたが、無事に有意義な発表を終えることが出来ました。
 








共通科目の3科目が修了しました

7月6日、共通科目の3科目が修了しました。
過密スケジュールの中、3人とも演習、試験を頑張って行っています。
暑さも本格的になってくる時期です。体調に気を付けながら乗り越えて欲しいと思います。

【臨床推論学の演習風景】
医療面接の倫理と演習でロールプレイを行っています。





【フィジカルアセスメントの実習風景】
スキルアップラボ室でJNP(診療看護師)から指導を受け、
フィジカルイグザミネーションで評価すべき項目を考えて
視診、触診、打診、聴診で得られる情報を整理しています。





聴講が始まりました!

6月1日の入構式を終え、6月2日からeラーニングの聴講が始まりました。
これから共通科目の臨床推論、病態判断力などをはじめとし、特定行為実践に必要な高度な知識を学びます。次に区分別科目を受講し技術の習得を目指します。
まず最初に、臨床病態生理学がスタートし、初めて試験にトライしました。
3人とも緊張していましたが、全員1回で合格できました。
『ひと安心』・・・。

これから8月中旬まで、共通科目の講義、演習、試験が続きます。
研修機関として、研修が順調に進められるように支援してまいります。


・Eラーニング聴講中



・1回目の試験トライ

看護師特定行為研修開講式

看護師特定行為研修センター開講にむけて
 
この度、看護師特定行為研修センターを開講する運びとなりました。これまで尽力してくれたスタッフのみなさん、本当に有難うございます。そして、第一期生として3名の方々に入講していただきました。みなさん、ようこそ、いらっしゃいました。われわれと一緒に、7か月間、有意義に研修していだだければ嬉しく思います。
看護特師定行為の研修制度が始まったのは、2015年10月と聞いております。通常の診療の中では、医師のみにしか許されていない診療行為は非常に沢山あります。そのような中、特別な研修を修了した看護師に保助看法で許可される特定行為として、21区分38行為が指定されました。38行為の中には、本来医師のみが行っていた判断に難しい処方・薬物投与などや、比較的侵襲の大きいカテーテル挿入などの行為が含まれます。研修修了した看護師は医師の総括的指示で、それらの行為を行うことが出来るようになります。すなわち、医師がその場に居ない場合でも迅速で適切な対応が可能になります。これは、厚生労働省が挙げた3身一体改革の医師の偏在(不足)解消、働き方改革の促進の一助になることが期待されていると思います。当院では、在宅・慢性期領域の4区分、7行為(呼吸器関連、胃ろうなどのろう孔関連、褥瘡などの創傷関連、栄養・水分の薬剤投与関連)について研修していただきます。在宅診療に関しては、3身一体改革のもう一つの柱である地域医療構想を考える上でも欠かせない機能であり、当院のパッケージ研修はまさにタイムリーな内容であると自負しております。
特定行為研修指定機関は、広島県で現在4施設あります。2019年に広島大学、昨年2020年に当院と呉医療センター、そして今年2021年に福山医療センターが厚生労働省から指定を受けております。
当院は今年度が初めての開講となります。充実した研修とするためには、今後もスタッフのみなさんには、大変苦労をかけると思いますが、7か月後の12月に笑顔で3名の受講者を送り出せるよう、研修生を含めてみなさんで頑張りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
2021年6月
 
広島西医療センター  
院 長  奥  谷  卓  也