くすりができるまで
何千何万という物質の中からいくつかの”くすりの候補”を探し出し、実際に国(厚生労働省)の承認を得て多くの患者の皆様が使用できるようになるまでには10~17年くらいかかると言われております。
1) くすりのもとの発見(基礎研究)
製薬会社の研究者や医師が「病気の原因」について詳しく研究し、「薬のもと」となりそうな物質を探します。
2) 動物で試験
様々な実験で選別された「薬のもと」は、動物を対象にどんな作用があるかを慎重に検討するための試験をします。その中で病気に対して期待でき、大きな副作用がないと確認された「くすりのもと」は薬の候補となります。
3) 実際飲んでもらう
「くすり」になるためには、どうしても人が飲まないといけません。この試験には大きく分けて3つの段階があり、ここで詳しく効き目【有効性】や副作用【安全性】を調べます。
4) 承認申請
臨床試験の評価をまとめて国(厚生労働省)に提出され、くすりとして役立つか審査を受けます。