パーキンソンリハについてこのページを印刷する - パーキンソンリハについて

ブラリハ入院をおすすめします!!

パーキンソン病は、体がこわばる、動きにくい、話しにくいなどの症状がすすむ病気ですが、近年、薬物療法にくわえリハビリを行うことで長期の生活維持が可能ともいわれています。当院でも、パーキンソン病患者さんのリハビリを行っています。外来での対応もありますが、短期入院での「身体機能の磨き直し=ブラッシュアップ」がおすすめです。 外出機会、活動量そのものが減りやすい社会状況でもありますので、ブラッシュアップ・リハビリテーション入院(ブラリハ入院)について、ぜひ一度ご検討ください!!

ブラリハ入院のイメージ

  • 入院期間:2-4週ぐらいが目安です。
  • 理学療法を中心に、1日60-90分のリハビリを行います。(土日・祝日は自主練習となります)
  • 担当者の指名はお受けできません。
  • 転倒リスク、感染予防などの観点から、病室内でお過ごしいただくよう、ご協力をお願いすることがあります。
  • リハビリメニュー:以下の一般的なメニューから、患者さんにあった内容を選択し、提供いたします。


理学療法(PT):ストレッチ、姿勢、バランス筋力改善、歩行練習、セルフエクササイズ指導
作業療法(OT):身の回り動作、住環境にかかる助言・指導
言語聴覚療法(ST):摂食機能にかかわる評価、スピーチ、発声練習



〇LSVT(Lee Silverman Voice Treatment) ®BIG
担当療法士によっては、LSVT®BIGの適用があります。LSVT®BIGはパーキンソン病に特化した運動療法プログラムです。
プログラムを提供できるセラピストになるには、認定講習の終了が必要です。
 


〇費用について:高額医療費、後期高齢者医療制度、難病医療費助成制度等の利用が可能な場合があります。
 

当院での治療成績

  • パーキンソン病評価用の運動機能検査で改善を認めました。
  • 歩行能力についても2週間で改善傾向がみられています。

    

〇患者さんよりいただいたお声
・パーキンソン病は、様々な側面を持つ疾患だと思います。当然治療は服薬が中心となりますが、それにブラッシュアップリハビリ(ブラリハ)が加わると、効果は倍増されると思います。 広島西医療センターのスタッフの皆さんは、まさにパーキンソン病に効果的なリハビリを追及されており、入院して1か月後に退院するたびに、症状が改善していることを実感します。 私はパーキンソン病になってもう20年以上になります。身体を動かすための薬の量が多くなるにつれて不眠に悩まされ、また最近は体が動かないオフ時間も間断なくあらわれて、症状に進行とともに日常生活リズムの乱れに苦戦しているのですが、入院のたびに何年か前の自分に戻れるようで、効果の素晴らしさを実感しています。 人生は長く続きます。このブラリハによって、また時間を逆戻りさせながら、体調の良い時間を長く継続させて、人生を謳歌できればいいと思います。(60代男性)

・リハビリの方にサポートしてもらえたお陰で、自立した歩行が可能となりました。ひとりで行えない練習や自宅環境では難しいメニューがあり、入院リハビリをして良かったと感じます。スタッフどなたでも、大変良くして下さいます。(80代女性)